1997年3月 日高山脈 神威〜エサオマン〜カムエク
スキー縦走 山行報告書
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目 的 |
: |
カールスキー |
目的地 |
: |
日高山脈 神威岳〜エサオマントッタベツ〜カムイエクウチカウシ山 |
地 図 |
: |
札内川上流、札内岳 1/25,000 と 1/50,000 |
期 日 |
: |
1997年 3月12日〜1997年 3月20日 行動 8 日,旅行 1 日,計 9 日 |
概念図 (C・Ω:実際のテン場、▲●:踏破したピーク、∩:滑降、∩:未滑降) |
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メンバー
L |
にゅうにゅう HUSV W |
モビルスーツ |
SL |
たけのぶ HUSV V |
鬼のサブリー |
M |
かどわき HUSV U |
ポンコツマシン |
M |
にしうら HUSV U |
困ったらスマイル |
M |
いさく HUSV U |
静かなるへんたい |
計 画
3/12 |
札幌=日高小屋―トッタベツヒュッテC1 |
3/13 |
C1―神威北東尾根―尾根上C1400付近C2 |
3/14 |
C2―尾根頭⇔神威岳―エサオマン最低コル南Ω3 |
3/15 |
Ω3―エサオマン―札内JP―10.5の沢上Ω4 |
3/16 |
Ω4―ナメワッカJP―1917m峰―カムエク左岸尾根頭Ω5 |
3/17 |
Ω5⇔カムエク―8の沢出合C6 |
3/18 |
C6―7の沢(林道終点)―札内ヒュッテ―ピョウタンの滝付近C7 |
3/19 |
C7―ダム事務所下山 |
3/20〜23 |
停滞日 |
―:人力で移動、=:自動車・電車で移動、C:テント泊、Ω:雪洞泊
装 備
共 同 |
テント(エスパース)、スベア(マナスル)、鍋類一式、ノコ、スノーソー、スコ×2、無線、ラジオ、カメラ、医療、修理、水ポリ、たわし、灯油ロウソク、ハリデポ×5、ザイルφ9mm×45m |
個 人 |
冬山装備 |
実際の行動
・・・ 3/12(1日目) 入山日 および 3/13(2日目) 尾根登り 省略 ・・・
3/14 (3日目) 小雪・ガス 時々日が射す
地 点 |
神威北東尾根 c1400付近C2 |
― |
c1500付近 スキー1本 |
― |
神威北東 尾根頭 |
― |
神威岳 Peak |
― |
神威北東 尾根頭 |
― |
最低コル |
― |
c1600 ポコ C3 |
着時間 |
4:00起床 |
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7:00 |
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9:00 |
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9:35 |
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10:00 |
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12:55 |
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14:30 |
発時間 |
6:10 |
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8:00 |
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10:20 |
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13:10 |
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小雪のちらつく中、エサオマンに続く稜線のc(コンタ:標高)1600付近の予定のΩ場にたどり着いた。Ω(雪洞)を掘るには少々時間が遅く、ちょっと迷ったが「今夜は荒れない」と言い聞かせて半雪(斜面を切って半分隠れるようにテントを張る)にする。3月とはいえ夜晴れ上がってしまうとムチャクチャ寒くなるんだよな、このくらいの標高だと。
パーティーを組んでからおよそ2ヶ月、ミーティングを重ね、プレ山行を重ね、ついに念願の春山、日高のスキー縦走。12日から入山したが、好天に恵まれコトの外順調に進んでいる。3日目の今日は終始ガスに包まれ時折小雪が舞う天気だったが行動には支障がなかった。
ただ主稜線に乗ってからは、十勝側に張り出す巨大雪庇に苦しめられた。3〜5mはあろうかという雪庇はどこからどこまでなのかわからず、うっとうしいカンバのそばをシールでペタペタと歩く。木の枝を嫌ってちょっと雪庇に寄るとズボッと雪面が陥没し、ハイマツの隙間に半分身を埋めること数回。仕方なく樺(カンバ)とたわむれながら安全地帯を進んだのだった。とてもスキーでピューッとなんて行く気になれなかった。
まあとにかく今日も予定通り進められ、明日以降も天気は良さそうだ。疲れてはいるもののテント内の表情は明るいものである。
3/15 (4日目) ガス時々晴れ のち小雪
地 点 |
C3 |
― |
c1650 |
― |
エサオマン Peak |
― |
札内岳JP |
― |
10.5の沢コル 手前 Ω4 |
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雪洞掘り タイム |
着時間 |
4:00起床 |
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7:10 |
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9:15 |
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10:05 |
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11:50 |
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12:15 |
発時間 |
6:25 |
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7:25 |
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15:15 |
朝もやが取れるにつれ、左右にカールを抱えたエサオマンが見えてくる。振り返ると巨大な幌尻、とんがった戸蔦別が白く光る。だんだん気分は Hight になってくる。樹林限界を超えてからはスッキリした稜線だが、時々吹き溜まりにズボッとはまりモモまで沈む。SL やってて悲しくなる瞬間だ。
この日晴れていたのは北の方だけのようで、エサオマンから南はずっと薄いガスがかかったままだった。ガスの切れ目から覗くナメワッカのおいしそうなカールなぞを見ながら、エサオマン、札内分岐(SJP)と次々とピークを踏んだ。
10.5 の沢カールには昼過ぎに着いてしまい、ゆっくり穴掘り。最近は両サイドから掘り進め、最後に片方の通路をふさぐ方法が定着しつつある。5人パーティーだとこの方が効率がいいし、ふさいだ方の通路を便所にすれば外に出ずとも立って用が足せるので快適だ。ただし大は禁物。この日も快適なΩライフが送れた。
3/16 (5日目) 曇り時々晴れ のちガス小雪 風あり
地 点 |
Ω4 |
― |
ナメワッカJP |
― |
・1791 |
― |
・1917 |
― |
9の沢カール上 |
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Ωを試みるが 結局半Ω5 |
着時間 |
3:30起床 |
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7:30 |
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10:15 |
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11:35 |
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14:15 |
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16:30すぎ |
発時間 |
6:30 |
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10:15 |
|
11:50 |
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今山行の核心を迎える。NJP(ナメワッカ分岐)から続く岩稜だ。幸い今日は朝から晴天。体の中で緊張と不安、期待がゴチャ混ぜになる。よし、今までノン・スティだし、今日も気合で乗越すぞ。
しかし、気合を入れたにもかかわらず、メンバーにハッパをかけていた自分がなんでもないハイ松に足を取られ、二度も転んでしまう。幸い二度ともポテと転んだだけだったが、勢い余って転がってしまったら・・・と思うと、今でも冷や汗が出る。「たいしたことないところだからピッチを上げて、早く核心へ」と焦っていたのだろうか。「事故は一見何でもないところで起こる」まさに言葉どおりになるところだった。
雲間からカムエクが顔を出した。白く光る「脳死スロープ」のむこうで、逆光のために影を落として黒いピラミッドのようにそびえるその姿は、不気味なくらいの威圧感があった。美しい、というより何か恐ろしい。しかも遠い。
NJPから先の岩稜は想像以上に厳しかった。岩と氷、両面雪庇など、一つ一つはそれほど難しくはないのだが、さすがにずっと続くと閉口させられる。プレで行ったニペソツ南稜も難しかったが、全体のスケールが違う。昔、雪目になりながら歩いた人がいるというのは実話なのだろうか?
けっこう時間を喰い、おいしそうな脳死スロープも残念ながら素通り。岩稜を越え、九の沢カールに着いた頃には時間も体力も尽きてしまった。八の沢左岸尾根の頭まで行きたかったがヤメ。そそくさと半雪にする。スキーもせず、写真もろくに撮れず、ただ先頭を歩くだけで精一杯だった気がする。
3/17 (6日目) ガス風あり のち スカッパレ でも風は強い
地 点 |
半Ω5 |
― |
九の沢カール スキー2本 |
― |
左岸尾根頭 |
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Ω掘り |
― |
カムエクPeak |
― |
Ω6 |
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Ω掘り続き |
着時間 |
5:00起床 |
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10:05 |
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10:15 |
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13:30 |
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14:55 |
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15:00 |
発時間 |
7:30 |
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9:05 |
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12:30 |
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14:05 |
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16:20 |
ガスがかかり風が冷たい。カメラのフィルムを詰め替えようとしたら、フィルムが割れてしまう。ウーサブッ。それでも目の前に大きく口を開けて待っている九の沢カールを滑らなければ山スキーヤーではない。完全防寒でいざ突撃!歯ごたえのある深雪でなかなかの雪質だが、いかんせん天気が悪すぎる。視界不良でバランスがうまく取れず、寒すぎて体が温まらない。念願の九の沢カールなのに不完全燃焼で終わってしまう。
悪天の中、八の沢左岸尾根までΩ場を移す。左岸尾根は尾根と呼ぶにはあまりにも立派で、いっぱしの稜線のようだ。吹き溜まりに雪洞を掘っていると次第に天気は回復してくる。チャンスは逃さない。明日も晴れるから・・・と思っていると痛い目に遭うことは経験済みだ。時間はおしていたが、雪洞の完成をあとまわしにして個装ピークアタック。難しいところもなく、荷も軽い。今まで歩いた稜線に比べれば・・・しかし、ここでうかれてはイカンと自戒しつつピークへ一歩一歩登りつめた。
頂上へのラストステップを例のごとくリーダーにお譲りしたが、意外と吹き溜まっておりズボズボ、しかもちょっと長めに譲ってしまったので、ずっと一番後ろで楽をしてた(?)にゅうにゅうリーダーには迷惑なプレゼントだったかも。何はともあれ、最後のビッグピーク、カムエクに到着。残念ながらPeak付近だけガスと風で展望はなかったが、カシャカシャと記念撮影。南西稜やコイボクカールはすぐ足元なのだが、よく見えない。「これじゃ板持ってきてもダメだったね。」と、計画段階でカットしてしまったコイボクカール滑降を、無理ヤリ納得させる。
Ωに着く頃になると快晴になり、皆しばしその美しさを堪能する。北には今まで歩いてきた稜線が折り重なるように連なり、南には堂々たる山容を誇るカムエクとピラミッド、深く口を開けた八の沢カール。さらに白い山々が左右に尾根を貼り、谷を刻みながら岬を目指して続いていく(残念ながらここから岬は見えないんだけど)。そのスケールの大きさに圧倒され、その日高山脈の真ん中にたたずむ自分たちに改めて「すげー所に来たもんだ」と感心してしまった。
かくして今山行の目標の一つであるカムエクピークは陥とされた。残るはスキーじゃ。
3/18 (7日目) 快晴 のち 曇り・小雪 やや風あり
地 点 |
Ω6 |
― |
九の沢カール スキー3本 |
― |
左岸尾根頭 |
― |
左岸尾根分岐 c1900くらい |
― |
八の沢出合 C7 |
着時間 |
4:30起床 |
|
7:55 |
|
11:00 |
|
11:45 |
|
15:05 |
発時間 |
7:10 |
|
10:30 |
|
|
|
12:10 |
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朝、早めに雪洞の外に出ると、東の空にウワサのヘール・ボップ彗星が街(村?)の明かりに負けじと輝いている。そして明けゆく空に山々のシルエットが浮かぶ。きれいに晴れ上がり放射冷却で必要以上に冷え込んだ空気の中で、一人興奮して天体撮影を試みた。が、下山してみたら失敗に終わっていた。皆さんにお見せしたかったのに。
風はあるが、これ以上ないほどの快晴。もう一度ピークへと言う某メンバーを押さえ込み、昨日の雪辱を晴らしに九の沢カールへ向かう。
日高におけるカールスキーでは、それまでの長く苦しい道程、周りに連なる白い山々、そしてこのぬけるような青空によって最高のステージができあがるのだ。ただコンタ差があれば、雪がよければいいという訳ではない。そして役者のチームワークがそろってこそ、それぞれが最高のパフォーマンスを見せることができるのである。
ザックを下ろし、アイゼンをスキーに替える。滑り出しはちょっとキツそうだ。手ににじむ汗ごとギュッとストックをにぎり、カールボーデンに向かって踊り出す。昨日よりちょっと硬くなった雪を「えいやっ」と蹴り込むようにリズムよく自分のシュプールを刻み込む。バランスを崩してもコケてはいけない。踏ん張れ。大切な舞台を汚してはいけないのだ。徐々に斜度が緩くなり、自然にスキーが止まるまで滑る。SLは一番最後に滑るのでまっさらな斜面が滑れないのは残念だが、みんなが下から注目してくれるのはうれしい。振り返ると白い斜面に5本のシュプール。決してキレイとは言えない。拙いシュプールもありはすれども、満足。ああ、自分はこのために山スキー部やってんだ。本当にそう思える一本なんて、そうあるもんじゃない。
左岸尾根の肩でその長大な山々の連なりを目に焼き付け、部歌を歌って稜線をあとにした。きっとまた滑りに来るぞ。と思ったのは自分だけではないだろう。下山の尾根は快適全装スキー。しかしながら末端は悲惨なドブッシュかつ急な為、まさに「転がりながら」のツボ足下山とあいなった。1000mも下った八の沢出会いのテン場はもはや春の匂いがしていた。
3/19 (8日目) 快晴 のち 曇り
地 点 |
C7 |
― |
七の沢出合 |
― |
札内ヒュッテC8 |
着時間 |
4:00起床 |
|
7:50 |
|
10:50 |
発時間 |
6:30 |
|
8:05 |
|
|
雪の多い札内川をペタペタ歩き、七の沢出合まで行くと、今度は恐怖の雪崩林道に突入する。が、延々続くはずの林道は一時間ほど歩いたら、トンネル・覆道付きの車道(道々静内―中札内線)になり、雪崩とは無縁の世界になる。「味気ない」などと文句を言いつつも、その道路の恩恵を受けつつ安全に行く自分たちに、開発を批判する資格はあるのだろうか?そんなことを考えてみたり、今回の山行を振り返ってみたり、考え事をしながら長い道程をダラダラ歩くのは、長期山行のエンディングとしては最高だ。すぐヒッチしてしまったら、ちょっともの足りない。
コイカク沢を越え次のトンネルを出たところにリニューアルオープンされた札内ヒュッテが建っていた。まだ昼前だったが、どうしても泊まってみたくなる程キレイだったので、今日の行動はここまで。かわいい薪ストーブに火を入れ、濡れたものを全部広げて乾燥大会。そういえば停滞ゼロだったから、山行中乾燥大会するヒマなかったもんな。よく8日間も天気が持ったもんだ。残った停滞米の炊き込みご飯をたらふく食い、あったかい小屋で寝る。非常に贅沢な最後の夜となった。
3/20 (9日目) 晴れ
地 点 |
C8 |
― |
札内川 ダム |
― |
ピョウタン の滝 |
― |
ダム事務所 |
― |
ヒッチ成功 |
= |
帯広 |
= |
美珍楼 下山 |
着時間 |
2:00起床 |
|
5:10 |
|
|
|
6:50 |
|
7:40 |
|
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|
|
発時間 |
4:15 |
|
5:25 |
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暗いうちからラテルネつけて出発。今日も晴れ、満天の星だ。こんなに早くから歩き出す理由は、やはり日高の山行の最終目的地、帯広の某中華料理店のバイキングのためである。東の空には稜線で見たヘール・ボップ彗星が、山間にあやしく輝いている。僕等はそれを追いかけるように、凍てついた道路をてくてくと街に向かって歩き始めた。さて次はどんな山に行こうかと考えながら・・・
記:小河 健伸 1997年発行 「むいね 第36号」(山スキー部部報) および 山行報告書より 一部加筆修正
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