思い出すままに記憶をだどりて(NO.2) | ||
少年は、幼き日のわたしである |
・神社の池。
そこは、少年達の絶好の遊び場だった。春は、雪解けでたっぷりの水面に浮かぶ筏。夏は、針金の輪を棒に取り付け蜘蛛の巣を張り、カワトンボ・オニヤンマをつかまえる。タニシは、小枝の先を開いているタニシの口にそっと入れる 。パクッと閉じる。悠々とつり上げる。その池には、小高い築山がある。冬、そこはスキーのメッカとなる。表山は、回転バーン。すーっと二回転ほどして池に降りストップする。裏山は、急斜面。スピードを上げて滑る。ジャンプだ 。池でランディングして、土手に上がり停止。ヤッター。その築山も池も、もう、今はない。
・冬。畑に近道が出来る。獣道のように。その途中に穴を掘り、松の葉枝をかぶせるようにさらっと雪をのせ、足跡をつけて仕上がり。いわゆる落とし穴だ。陰に隠れて、誰かがそこに落ちるのを見て楽しむ悪ガキ少年も、今、懺悔。