2002年12月〜2003年1月 カナダ B.C.州
White Water & Red Mountain スキー報告書
その2 ゲレンデスキー編


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1/1(水)
地 点 BC White Water BC
着時間 7:05起床   8:30   17:00
発時間 7:35   15:50   その後街へ

 小河は未明から眠りに付けたが、清水はほとんど寝られなかったらしい。まったくとんだ年越しになったもんだ。
 パッキングして、逃げるようにして宿を後にした。"We'll be back"というメモを残して。

 Nelsonの街からWhite Water Ski Resort までは車で約30分。"Resort"とは名ばかりで、リフトはペアリフト2本+Tバーリフト1本のみ、照明なし、宿泊施設なし、というシンプルさ。標高差396m、背後にそびえるMt.Ymir Peakは標高2,400m。スキー場の全体の規模もそれほど大きくなく、北海道でも中小規模のスキー場に属するのではないか。ロケーションを例えるなら日高山脈パンケヌーシ林道最奥の左右にリフトが掛かり、芽室岳の代わりにカミホロがそびえているような感じ(って想像しずらいか?)。まさに雪質勝負のバリバリ硬派なスキー場だ。
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SKI AT YOUR OWN RISK

 しかし、今シーズンはエルニーニョの影響かカナダは暖冬傾向で温暖小雪、降っても超湿雪。まさに絵に描いたような最悪なコンディションなのである。
 仕方なくコブコブになったゲレンデでトレーニングにいそしむ。カナダ随一の"Powder"はどこに行ったのか?
 それでも生えている木はローソクみたいに細長く、コース外手前にある"Ski at Own Risk"の看板、日本ではあまりお目にかかれない急斜面などが「カナダのスキー場」の片鱗を感じさせてくれた。

 ひととおりのコースを滑り明日以降の降雪に期待しつつBCに帰る。


 本日からはまともに宿泊可。我々の宿は Flying Squirrel Hostel というホステルで、4人相部屋でCAN$20/1泊/1人(\1,560/1泊/1人)である。バス・トイレは部屋付きであるが、キッチン・ダイニング・例のTV-Room・洗濯機・乾燥機・インターネットコーナーなどが共同。部屋の2段ベッドや壁の落書き(アート?)等がなんとなく恵迪寮を連想させる。

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ホステルの看板 ホステル部屋の中 キッチン 地ビールと
ミネラルウォーター


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夜の Nelson Baker Street
 夜は街に出てレストランで食事。Nelsonは人口1万人くらいの街で、メインストリート(Baker Street)は800mくらいの小規模な通りである。クリスマスも過ぎたというのに店やツリーに電飾が施され、思いっきり異国情緒をかもし出している。カナダは他に比べて治安もそれほど悪くない国だし、町の雰囲気も悪くはないが、それでも夜は一人で出歩く気はしなかった。

 ホステルで地ビールを飲みつつ眠りにつく。



1/2(木)
地 点 BC White Water BC
着時間 7:00起床   9:00   16:00
発時間 8:00   15:15   その後街へ

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WH2O の食堂
 本日もとりあえずWhite Water へ向かう。Ski Center は8時から営業しており、朝飯も食べられる。本日の朝食ハンバーガーCAN$9。
 昨日から降り続いた雪は約15cmに達したが、残念ながら重雪。とりあえずゲレンデ内でスキーするが、やはり重雪ではあまり楽しめず、早めに切り上げる。ちなみにWhite Water Ski Resort のリフト券はCAN$40/1日(\3,120/1日)、CAN$28/半日(\2,840/半日)である。日本よりは割安であるが、まともなリフトが2本しかないことを考えると・・・

 ホステルに帰ると今日から我々の部屋にアメリカ人 Paul が相部屋で一緒に泊まることになる。 Paul は Idaho 州在住、42歳、男、バックカントリーテレマーク志向。我々を意識してくれてか Clear で Slowly な発音で非常に聞き取りやすい英語を話してくれとても助かる。健康に気を使っているらしく、食事は有機栽培を所望、母国アメリカでは肉・魚・野菜・穀物全て Chemical なものが多いと嘆いていた。また、タバコは心臓や肺に良くないので吸っていないが、マリファナは OK なので吸っているという(マリファナはB.C.州では合法)。我々にしたら???な感じだ。
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スーパーに並ぶ玉葱

 今日も夕方街に出る。明日以降の朝飯を調達しにスーパーへ。青果物は置いてある種類は日本とそれほど変わらないものの、サイズが違うものが多い。また、パスタ、マカロニ、小麦粉など、基本的な食材を Bulk (バラ)で売っている。うれしくなって写真を撮りまくってしまった。




1/3(金)
地 点 BC White Water Red Mountain BC
着時間 6:00起床   8:45   10:30   16:00
発時間 8:00   9:00   13:30   その後街へ

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Red の Tickets 売り場 Red 最上部の急斜面 避難小屋
雰囲気出てます
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Skier:清水 空が青い まずまずの
ゲレンデ

 早くも折り返し点。少々早めに起きてキッチンでパスタを作り出発。出発時は Nelson の街では晴れ間が見えていたので期待したのだが、White Water に着いてみるとガスガス。悩んだが、今日は Red Mountain に転戦することにする。
 
Red Mountain Ski Resort は Nelson から約100km。リフトは5台ほどあり、コースも豊富。 Base にはホテルやホステルなど宿泊施設も多くあるのでWhite Water よりは "Resort" な感じがする。その分リフト券もCAN$45/1日(\3,510/1日)と若干リゾート価格。
 Red につく頃は晴れ出し、スキー日和。一番上まで行くと景色が良い。相変らずの重雪に上部はシュカブラ混じりという厳しめのコンディションではあるが、天気がいいのでまあ許せる。White Water に比べてコースが多く変化に富み、特に急斜面が延々と続くコースも多数あるので、ゲレンデ派のパウダージャンキーには Red の方をお薦めします。逆にピークまでリフトが掛かっているので発展性がなく、バックカントリー派にはあまりお薦めできません。
 ちなみに Nelson に来て初めて日本人に遭遇する。しかも子供連れの若夫婦であった。我々とは違ったカテゴリーの人達も来るんですね。

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Rossland の街 日本車もがんばってます

 Rossland に降りて遅い昼飯を取り、Castlger 経由で Nelson まで戻る。いつもより早く帰ったので、ゆっくりとお買い物。小河は骨董品屋をウィンドゥショッピング、清水は Patagonia のショップでベストなんぞを買い込む。清水曰く
 「安いからといってこっちで Patagonia 製品を買い込むということは、香港あたりで Gucci や Louis Vuitton なんかを買い漁るオネーチャンとやってることが基本的に一緒ということか・・・」
 そのとおりです。なんだ、わかっているんじゃないの。

 今日も地ビールを飲み、Paul との英会話にトライしながら夜はふける。さて、残り2日となり後がなくなってきた。このまま不発で終わってしまうのか?焦燥感が募る。



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