2002年12月〜2003年1月 カナダ B.C.州
White Water & Red Mountain スキー報告書
その3 バックカントリースキー編


その2 ゲレンデスキー編へ

1/4(土)
地 点 BC White Water 最高到達点 White Water BC
着時間 6:00起床   8:45   11:30   12:30 Nelson
郊外観光
16:00
発時間 8:00   9:45   12:00   14:00 その後街へ

 本日の朝飯もキッチンでパスタを茹でる。あまり思わしくない天気であるが、White Water のバックカントリーエリアを狙う。
 White Water はガスっていたが、山用個人装備を準備していざ出陣。ゲレンデを歩いて登ろうとした瞬間、パトロールがやってきて曰く
 「やー君たち、バックカントリーエリアまで行くんかい?スキー場の営業中はゲレンデ内を歩いて登っちゃあいけないんだ。リフト1回券を買って、リフト終点から歩いてくれないか?」
 なにぃ、そんなうるさいことを言うのか?でもどうやらそれがこちらのルールらしいので、ここはおとなしく従うことに。Ski Center に行き Single Ride という「片道切符」を購入する。CAN$11也。購入の際に「私はこれからバックカントリーエリアに行きます。バックカントリーエリアでのスキーに関しては全ての責任を自分で負うこととし、本来スキー場が行うべきサービスを放棄します」というような内容の誓約書にサインを求められた。A4表裏に英語ビッシリだったので、読むのを途中であきらめて半分ほど理解し(たつもりで)サインする。

 そんなこんなでだいぶ遅れてしまったが、気を取り直して再出発。Queen Chair の終点からトラバースして Border Line を越える。あっという間に樹林限界へ。トレースのほとんどはそこから下の Powder Area へ向かっており、そこから上へは誰も入っていないようだ。
 弱層テストをしてから白く抜けたスロープをゆっくり登り始める。この過程は日本でも Canada でも一緒。清水はゲレンデ靴+スノーシューであり、緩斜面ではシールの小河に置いていかれ、急斜面直登になると追い越し、急斜面トラバースになってまたてこずる。シールv.s.スノーシューはこのラウンド互角。

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ゲレンデ外を登る 最高到達点 Skier:清水 重締まり雪だが
けっこう快適

 久しぶりの登高のため汗が噴き出し中から蒸れ、湿雪のため外から濡れ、久々にヌレネズミになりながら今山行最高地点(2000m)に到達。これ以上は視界が悪いのでやめた。
 記念撮影・ストレッチといつもの手順を踏んで戦闘体勢へ。奇声を発しながら清水がシュプールを刻む。続いて小河。締まり雪だが滑りやすい。会心の一本となった。
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今夜はステーキ


 本日はこれにて終了。White Water のショップで買い物をして(まだ買うんかい・・・)帰幕。

 本日 Nelson の最後の泊まりとなるので、ちょっとまともそうなレストランでステーキ&ピザをたらふく食う。CAN$22/1人(\1,720/1人)。最後のピザ一切れがどうしても食いきれなかった。反省。



1/5(日)
地 点 BC White Water 準最高到達点 昼飯 White Water Cranbrook C6
着時間 6:00起床   8:30   11:30   13:00 ゲレンデ
スキー
-   19:30
発時間 8:00   9:10   -   14:00 15:30    

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出発風景

 ついに最終日。朝飯はオートミールをかき込み、荷物を全て車に積み込んで出発。いろいろあった Nelson の街といろいろ気を使ってくれた Paul に別れを告げる。さらばじゃ。また来るかどうかはわからんが。

 White Water に着くと「今まさに晴れんとす」という感じ。今までで一番天気が良い。最後の最後でやってくれるぜ。

 今回は1日券を買ってバックカントリー+ゲレンデという欲張り計画。昨日と同じルートでまずはバックカントリーへ。
 樹林限界まで来ると目前にMt.Ymir Peak が迫る。昨日から15cmくらい積もったか?弱層テストをすると昨日は気にならなかった深さ70cmくらいの層が黄色信号。無理せず樹林の生えているところを滑るということにした。
 晴れていて気分がいいのでバシバシ写真をとりながらご機嫌で登る。そうそう、こうでなけりゃわざわざカナダくんだりまできた甲斐がないっちゅうの。今までのうっぷんを晴らしてくれる青空でありました。
 直登するルートはスノーシューの方が得意。目標地点は最後の登りが急すぎて、小河は最後ツボにしてトライしたが到達できず。各自登れるだけ登ってスキーに替える。
 あとはもう文章で表現することはないと思われるので、
Photos の方をご覧ください。最後の最後でとりあえず納得できるスキーになりました。
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滑降コース

 帰ってきたらパトロールに話しかけられた。曰く
「コンディションは良かったかい?ずっと双眼鏡で見ていたよ。安全とは言わないけれど、あのコース(木の生えているところ)を取ったのはまあ良い判断だったね。」
 ニコニコしながら語りかけてくれたので、多分こんな感じの内容だったと思われる。

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最後の泊まり

 バックカントリー1本、ゲレンデ3本滑り、思い残すところはない(と言い聞かせて)帰路につく。帰り道も好天に恵まれ、慣れたせいもあり218kmを実質3時間で Cranbrook までたどり着く。モーテル(連れこみ部屋じゃないよ)を探して大乾燥大会。なぜか暖房が使えなかったのでガスで暖をとる。最後の晩、ようやく静かな夜を迎えることができたような気がした。





1/6(月)〜7(火)
地 点 C6 Cranbrook
(Airport)
Vancouver 成田 解散
着時間 6:20起床   8:30   10:50   1/7 17:00
発時間 7:50   10:15   13:50    
移動 レンタカー AIR CANADA 8861便 AIR CANADA 003便  

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B.C.州の山々
DASH君の窓より

 最後の荷造りをして空港へ向かう。朝食は空港内のファーストフード店で。Brown Collor 一色のメニューに泣かされてきたが、これで最後だと思いハム玉子サンドを注文。お箸の国の人に生まれたことを感謝する。
 Cranbrook でチェックインしてあとはひたすら東京を目指すのみ。天気が良いのでDASH君からの眺めも良い。

 Vancouver ではなんとなく歩いていくとそのまま国際線ブースに入ってしまう。お土産を買いに外に出たいと言っても、再度出国手続きをしなくてはならず、相当時間がない限り出してはくれないのでご注意を。しぶしぶ品揃えの少ないショップで最後のショッピング。現金、トラベラーズチェックを使い果たし、かしわうどんをクレジットカードで支払う始末に。だいぶ浪費しました。

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Alaska の流氷

 Vancouver 〜 東京 便は右窓側の翼の後ろという絶好の座席。窓から見える Coast Ranges の山々、アラスカあたりの流氷などを空撮しながら機上の人を楽しむ。

 旅の終り(下山途中)にいつも思うこと
 1、長かったような短かったような
 2、最後は(下山は)いつもスカッパレ
 3、次はどこに行こうか(登ろうか)な・・・

 出発後6時間ほどで日付変更線を越える。2002年を1日得した代わりに2003年を1日損した気分。東京には定刻どおり。
 かくして出国よりもはるかにスムーズに帰国できたのでありました。ということでこれにて解散。お疲れ様でした。

記:小河 健伸

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